調達基本方針、調達先選定基準

東洋インキグループは、優れた製品をお客様に提供することで社会に貢献するとともに、お取引先に対しても公正で対等な調達活動を行うことで信頼関係を築き、ともに発展したいと考えています。また、公平・公正な購買取引を行うにあたり、「調達基本方針」「調達先選定基準」に基づいたCSR調達を推進しています。

私たちはCSR調達を通じて、サプライチェーンにおける遵法性の確保、労働環境・地球環境の改善に貢献します。近年では、経済協力開発機構(OECD)が定めた紛争地域および高リスク地域からの鉱物に関する責任あるサプライチェーンのためのデューディリジェンスガイダンス、OECD多国籍企業行動指針、カリフォルニア州サプライチェーン透明法、英国現代奴隷法(Modern Slavery Act 2015)の枠組みにおいても、企業がそのサプライチェーンも含めて社会的責任を果たすことが求められています。私たちは、これを実現するため、お取引先と協働し、次の施策を実施します。

  • 調達基本方針の周知
    日本国内におけるお取引先と締結する契約書に調達基本方針を盛り込み、これを共有しています。今後は、海外におけるお取引先にも、調達基本方針を共有し、これをご理解いただいたうえで東洋インキグループの調達活動にご協力いただけるよう、必要な活動に努めます。
  • 検証、監査等
    今後、国内および海外におけるお取引先に対して、調達基本方針をご理解いただき、遵守いただくための検証作業、監査、問題が発見された場合の報告制度の整備、是正支援等を進めるよう努めます。
  • 東洋インキグループ社員への教育
    東洋インキグループでは、全社員に対して東洋インキグループCSR憲章・行動指針を遵守するよう求めています。今後、これに加え、東洋インキグループの調達活動に関わる社員には、東洋インキグループのサプライチェーンにおいて強制労働や人身売買をはじめとする諸問題を排除するための対応方法に関する教育を行うよう努めます。

東洋インキグループ 調達基本方針

東洋インキグループは、優れた製品・サービスをお客様に提供することで社会に貢献すると同時に、当社グループとともにサプライチェーンを構築するお取引先とも、公正・公平な調達活動を通じて相互信頼関係を構築することに努めます。当社グループとお取引先がともに構築するサプライチェーンにおいて、その持続可能性の向上を追求することにより、社会と地球環境の持続的成長に貢献できるよう、当社グループは以下の基本方針に基づいて、購買や業務委託などの調達活動を遂行します。

  1. 法令・国際規範の遵守
    私たちは、調達活動において事業を展開する各国・地域の法令や規制を遵守し、かつ、国際行動規範および国・地域ごとの社会規範を尊重し、遵守に努めます。
  2. 人権・労働への配慮
    私たちは、サプライチェーンに関わるすべての労働者の人権を尊重し、児童労働や強制労働など非人道的な処遇、差別、ハラスメント、紛争鉱物調達など人権侵害に加担する可能性を排除し、労働者としての権利と適切な労働環境が保障されたサプライチェーンの構築に努めます。また、事業展開地域における先住民族や地域住民の生存権・生活権にも配慮します。
  3. 地球環境・資源への責任
    私たちは、調達活動を通じて地球環境の保全と循環型社会の発展に寄与すべく、環境関連の法令や規制の遵守に加え、自発的に環境負荷の低減と資源使用の削減に努めます。特に、サプライチェーン全体でのエネルギー消費と温室効果ガス排出の削減に取り組みます。また、化学メーカーとしての化学物質管理を原材料と製造プロセスの両面で徹底していきます。
  4. 公正な企業活動
    私たちは、あらゆるステークホルダーの信頼を得るべく、法令を遵守し、企業倫理および責任ある企業行動規範に基づいた調達活動を実践します。贈収賄、不適切な利益供与や受領、公正な自由競争の阻害、知的財産権の侵害などを禁止するとともに、守秘義務および説明責任の履行と透明性の確保のための適切な情報開示に努めます。
  5. 調達先の選定
    私たちは、調達活動を通じて希求するサステナブルサプライチェーンのあるべき姿をともに実現するパートナーとして、遵法・品質・価格・供給力・技術力・情報提供力などの能力や信頼性を、合理的かつ総合的に勘案し、地球環境と社会の持続可能性向上に対して志を等しくするお取引先を公平かつ公正な基準で選定します。

(2005年制定 2022年10月改定)

東洋インキグループ 調達先選定基準

  1. 法令遵守
    常に法令・社会規範を遵守していること。特に、人権と労働慣行に慎慮し、サプライチェーン上のすべてのステークホルダーに対して誠実な企業活動を行っていること。
  2. 品質
    当社グループの要求品質を満たし、かつ適切な品質管理体制を機能させることで、品質の安定性が確保されること。
  3. 価格
    経済合理性のある妥当な価格であること。当社グループが市場において価格競争力を確保できる水準の原材料価格であること。
  4. 供給力
    当社グループの要求数量および納期を満たし、かつ供給の安定性が確保されること。
  5. 技術力
    当社グループの目指すモノづくりを支える、必要な水準の技術力を有していること。
  6. 情報提供力
    当社グループに必要または有効な情報や提案を、適時・適切に提供できること。
  7. 秘密保持
    当社グループとの取引を通じて獲得した情報について、適切な情報管理およびセキュリティ体制を機能させることで、秘密保持ができること。
  8. 環境調和
    事業活動において地球環境保全と資源保護に十分に配慮し、サプライチェーンにおけるエネルギー消費と温室効果ガス排出の削減に努めていること。
  9. 経営基盤
    レジリエンスな経営基盤に立脚した、健全で持続的な企業経営を実践していること。
  10. CSRの取り組み
    当社グループの調達基本方針およびガイドライン、もしくはそれらと同等水準の企業行動規範の遵守に努めたCSR経営を実践していること。

(2005年制定 2022年10月改定)

サステナブルサプライチェーンガイドライン