人権方針
2011年、国連人権理事会が「ビジネスと人権に関する指導原則:国際連合『保護、尊重及び救済』のために」を全会一致で支持したことを受け、人権課題に対するグローバルな動きが加速しています
東洋インキグループもまた、従来の「ビジネス行動基準」および「人事ポリシー」で掲げてきた人権に対する基本的な考え方および方針を整理統合し、2023年3月、「東洋インキグループ 人権方針」を制定しました。
東洋インキグループ 人権方針
東洋インキグループは、経営哲学を「人間尊重の経営」とし、人権の尊重を重視した事業活動を行っています。また、「世界にひろがる生活文化創造企業」を経営理念に掲げ、世界中の人びとの暮らしの彩りや豊かさに貢献すると共に、地球環境の保全と社会課題の解決に取り組むことで持続可能な社会の実現に貢献します。
自らの事業活動において、直接的または間接的に人権に影響を及ぼす可能性があることを認識し、影響を受けるすべての人びとの人権を尊重するために、「東洋インキグループ人権方針」(以下、本方針)をここに定めます。
- 位置づけ
東洋インキグループは、次の人権の保護に関する国際規範に則り、本方針を定め、人権尊重の取り組みを推進していきます。
■ 「国際人権章典」、「ビジネスと人権に関する指導原則」
■ 「労働における基本的原則および権利に関する国際労働機関(ILO)宣言」
■ 「多国籍企業行動指針」
■ 「子どもの権利とビジネスの原則」 - 適用範囲
本方針は、東洋インキグループで働く役員・社員・契約社員を含むすべての人に対し適用されます。また、東洋インキグループは、サプライチェーンを構築するすべてのお取引先においても、本方針の理解・遵守を求めます。 - 法令・国際規範の遵守
東洋インキグループは、事業活動を行うそれぞれの国または地域における法令を遵守します。当該法令が人権の保護に関する国際規範に照らして不十分な場合には、国際規範を最大限に尊重するための方法を追求します。 - 人権尊重の取り組み
東洋インキグループは、自らの事業活動において影響を受けるすべての人びとの人権を尊重し、人権への負の影響が生じた場合には是正・救済措置を図ります。また、事業活動を通じて日頃から人権侵害への加担または人権への負の影響を排除するよう取り組みを進めていきます。 - 人権デュー・ディリジェンス
東洋インキグループは、人権尊重の取り組みを実践するため、人権デュー・ディリジェンスの仕組みを構築し、事業活動が与える人権に対する負の影響を特定し、その未然防止および軽減に努めます。 - 情報開示
東洋インキグループは、人権尊重に関する取り組み状況ならびに結果をウェブサイトなどで開示します。 - 対話・協議
東洋インキグループは、事業活動において人権への負の影響を受ける、あるいは受ける可能性があるステークホルダーを認識して適時に対話・協議を行います。 - 教育・研修
東洋インキグループは、本方針がすべての事業活動に組み込まれ、効果的に実行されるよう適切な教育・研修を行います。 - 是正・救済措置
東洋インキグループの事業活動により直接的または間接的に、人権侵害への加担または人権に対する負の影響を引き起こすようなことがあった場合、対話と適切な手続きを通じて速やかにその是正に取り組みます。
(2023年3月10日 東洋インキSCホールディングス株式会社取締役会にて決議)
人権への取り組み課題
東洋インキグループは人権尊重の責任を果たすべく、以下の人権課題に取り組みます。
- 児童労働、人身取引、強制労働など奴隷的扱い、非人道的な処遇や不当な労働慣行を認めません。
- 個人の人権と多様性を尊重し、皮膚の色、出生地、人種、国籍、民族、性別、社会的身分、年齢、宗教、信条、思想、政治的帰属、教育、障がいの有無、婚姻の有無、労働組合への加入、性的指向、性自認などを理由とするあらゆる差別およびハラスメントを排除します。
- 事業活動を行う国または地域において適用される法令を遵守し、結社の自由、団体交渉の権利、プライバシー保護を尊重します。
- 安全と健康に配慮した職場環境を築き、適正な賃金と適切な労働時間を管理し、やりがいと働きがいを持って働くことのできる環境を整備します。
- 資源保護、環境保全に配慮するとともに、紛争地域および高リスク地域における鉱物採掘や取引によるいかなる人権侵害にも加担しないよう、責任ある調達を推進します。
「東洋インキグループ ビジネス行動基準」における基本的人権の尊重に関する方針
- 社員を不合理な理由で差別してはならない
社員一人ひとりの基本的人権を尊重し、人権、宗教、性別、国籍、身体障害、年齢その他業務を進めるうえで関係のない不合理な理由によって差別をしてはなりません。 - セクシャルハラスメント、パワーハラスメントをしてはならない
職場において相手方の意に反する性的言動(いわゆるセクシャルハラスメント)や、地位や職権を利用した継続的な圧力(いわゆるパワーハラスメント)によって労働条件に不利益を与えたり、就業環境に悪影響を及ぼすことをしてはなりません。 - 社員一人ひとりのプライバシーを尊重する
一人ひとりのプライバシーを尊重し、個人の情報を適正に管理します。 - 児童労働や強制労働はしてはならない
危険で有害な児童労働や苦役のような強制労働をしてはなりません。
(「東洋インキグループ ビジネス行動基準」より引用)
「東洋インキグループ 人事ポリシー」におけるダイバーシティと人権に関する方針
私たちは、皮膚の色、出生地、人種、国籍、民族、性別、社会的身分、年齢、宗教、信条、思想、政治的帰属、教育、障がいの有無、婚姻の有無、労働組合への加入、性的指向、性自認などにかかわらず、世界の人々と末永く共に生き、世界の人々が豊かに暮らすための新たな生活の価値をつくるために、以下を約束します。
- 人権を尊重する
世界人権宣言を支持し、人権啓発を積極的に推進しあらゆるハラスメントを排除する行動をとります。また、個人のプライバシーを尊重し、情報は慎重かつ厳格に管理します。 - 各国の労働法を順守する
業務の上で直接関係のない非合理な理由を雇用の際の判断基準とはせず、非合理な理由に基づいた社員の解雇は行いません。また、強制労働・児童労働は決して行いません。 - 人材の多様性を尊重する
過去の成功体験や既存の方法に捉われずに、多様な人材が差別されることなく尊重し合うことで社員一人ひとりが、働きがいを感じられる組織づくりを行います。また、各国・各地期の文化や価値観を尊重した事業活動を行います。
(「東洋インキグループ 人事ポリシー」より引用)