重要課題と進捗状況
東洋インキグループは、ステークホルダーとのダイアログを重ねながら、重要課題の策定を行い、2018年度からCSR活動と中期経営計画とを連動させ、重要課題をもとに活動を進めてきました。2021年度は、中期経営計画「SIC-Ⅱ」に活動期間を合わせた「SIC-ⅡでのKPI・目標(2021~2023年度)」に沿って取り組みを進めました。
特に、重要課題2の環境の数値目標(CO2排出量の削減など)および、重要課題4の健康経営の推進や女性管理職比率8%は、SIC-Ⅱの基本方針3「持続的成長に向けた経営資源の価値向上(企業体質の変革)」の「環境経営の推進」、「働き方・人事制度改革」と同じ位置付けにあり、取り組みを強化しています。2021年度は概ね計画通り進みました。
重要課題 | SIC-ⅡでのKPI・目標(2021~2023年度) | 2021年度の実績 |
---|---|---|
重要課題1 お客様の期待を超える価値を提供し、社会に貢献する |
●社会への価値提供に資する製品・サービス・技術の創出 ●品質向上に向けた取り組み(「品質グローバルスタンダード」を国内外の生産拠点へ展開) |
●価値創造に向けた新たな製品・サービスの創出(ペットボトル用粘着剤、高バイオマス・LED-UV硬化型フレキソインキ、UV硬化型PET基材向けスクリーン印刷用バイオマスインキ、低臭気・低VOC粘着剤などの開発) ●オンラインイベント「Value Showcase」をウェブサイトで開催、製品の高付加価値化に欠かせない素材技術とソリューションを紹介(オンライン来場者 4,829名) ●品質グローバルスタンダード方針策定 |
重要課題2 革新的技術を通じて環境と共生する |
●CO2排出量の削減(国内)67,500t(2020年度比 12%減) ●エネルギー原単位の改善(海外)165.0L/t(2020年度比 3%減) ●化学物質排出量の削減(国内)62.2t(2020年度比 10%減) ●廃棄物外部排出量(国内)10,500t(2020年度比 19%減) ●環境調和型製品売上高構成比 70.0%(2020年度比 4.0ポイント増) ●植樹などによる森林保全と、地域の河川・湖などの環境保全の推進(用水リスクの高い拠点における取水・排水管理の強化など) |
●CO2排出量の削減(国内)79,380t(2020年度比 3.3%増) ●エネルギー原単位の改善(海外)164.1L/t(2020年度比 3.6%減) ●化学物質排出量の削減(国内)62.3t(2020年度比 9.8%減) ●廃棄物外部排出量(国内)13,949t(2020年度比 8.1%増) ●環境調和型製品売上高構成比 64.4%(2020年度比 1.6ポイント減) ●気候変動に関するタスクフォースを立ち上げ、TCFD提言に基づく情報開示を推進 ●「生物多様性のための30by30アライアンス」による、生物多様性の保護地域の登録と保全を促進する取り組みに参加 |
重要課題3 サプライチェーンと共存共栄を図り、ステークホルダーの信頼に応える |
●調達先選定基準に基づく国内主要サプライヤーの評価の実施(評価実施率 100%) ●主要サプライヤーに対するサステナビリティ調査の実施(調査実施率 100%) ●物流の効率化の推進(サプライヤーとの協業によるホワイト物流の推進など) ●海外赴任前研修における人権教育の継続(研修受講率 100%) |
●国内主要サプライヤーの評価基準を作成し、調査を開始(2021年度調査実施率 10%) ●2022年度の調査開始に向け、サステナビリティ調査の設問案を作成 ●海外赴任前研修における人権教育受講者 24名(受講率 100%) |
重要課題4 社員を大切にし、幸せや働きがいを追求する |
●健康経営の推進による「ホワイト500」認定の継続 ●女性の活躍推進による「えるぼし」認定の継続(国内女性採用比率 30%、女性管理職比率 8%) ●育児・介護支援の推進による「くるみん」認定の継続(国内男性社員の育児休業10日以上の取得率 80%) ●重大事故の発生ゼロ |
●健康経営優良法人「ホワイト500」、女性活躍推進企業「えるぼし」認定の継続取得 ●国内での新卒女性採用比率 32% ●女性管理職比率 4.5%(2022年1月時点) ●重大事故の発生ゼロ(国内の休業災害度数率 0.569、強度率 0.001、事故発生率 2.35) |
重要課題5 信頼を支える堅実な企業基盤を築く |
●重大コンプライアンス違反の発生ゼロ ●コンプライアンス拠点ミーティングの開催と内容の充実 ●拠点の地域事情を考慮したコンプライアンス講習会(独禁法、下請法、贈収賄防止、個人情報保護規制など)開催と内容の充実 ●地域とのコミュニケーション活動の推進 ●地域社会での教育・文化活動の推進 ●社会貢献活動の推進(ボランティア休暇の活用など) |
●重大コンプライアンス違反の発生ゼロ ●コンプライアンス拠点ミーティングの開催(参加者:上期 3,456名、強化月間 3,740名) ●各種コンプライアンス講習会の開催(独禁法:全28回 参加者857名、下請法:全24回 参加者544名、秘密情報取扱:全31回 参加者1,065名) ●海外拠点での各言語に翻訳した「ビジネス行動基準」と、その解説資料を使ったコンプライアンス拠点ミーティングの開催 ●自然災害への適切な対応(地震、台風豪雨など) ●新型コロナウイルス感染症への対応(ガイドラインの改定など) ●リスクアセスメント実施(国内 100%、海外 97%) ●国内拠点の災害対応マニュアル策定の推進(策定率 85%) ●埼玉県立川越特別支援学校川越たかしな分校の施設見学の受け入れ(東洋インキ(株)埼玉製造所 2021年7月実施) ●ボランティア休暇制度の導入と推進 |