重要課題の策定
東洋インキグループは、長期構想「Scientific Innovation Chain 2027(SIC27)」とその先の「サステナブルグロース(持続的な成長)」実現のためには、グループの企業価値と社会の持続可能性の向上の両立を目的としたCSRの重要課題(マテリアリティ)の策定が必要であると考え、2016年度から重要課題の策定を進めました。

STEP 1 各種ガイドラインなどによる重要課題候補の抽出
国際的なガイドラインや化学メーカーにおける重要課題などを検討し、東洋インキグループが経済、社会、環境に著しい影響を与えると考えられる側面と、対応しなければならない課題として重要課題の候補を抽出しました。
重要課題の候補の抽出は、CSR報告書に毎年第三者意見をいただいているNPO法人循環型社会研究会にお願いし、同会の久米谷代表をお招きし、重要課題策定にあたって考慮すべき点などについてダイアログを実施しました。
STEP 2 重要課題の優先付け
抽出した重要課題候補をもとに、CSR推進部会により、「ステークホルダーにとっての重要度」と「東洋インキグループにとっての重要度」を座標軸としてマッピングを行い、優先順位の高い項目を絞り込みました。

STEP 3 ステークホルダーとのダイアログ
外部の有識者とのダイアログや社内のワークショップなど、社内外でのコミュニケーションを重ねながら、さらに重要課題を絞り込みました。


STEP 4 重要課題の策定
絞り込まれた重要課題を最終案とし、目指す姿やバウンダリー(影響の範囲)などを整理し、5つの重要課題を明確にし、各重要課題の位置付けや関係性も明確にしました。その上で、CSR統括委員会、グループ経営会議での承認を経て、2017年度、東洋インキグループのCSRの重要課題を確定しました。
2018年度は、長期構想SIC27の最初の中期経営計画「SIC-Ⅰ」と連動して、重要課題に基づくCSR活動を開始しました。CSRの重要課題のグループ内への浸透とKPIの策定を行い、中期経営計画の3年間の単位でKPIや目標の見直しをすることで、PDCAを回してグループ全体のCSR活動の向上を図っています。