重要課題の策定

東洋インキグループは、長期構想「Scientific Innovation Chain 2027(SIC27)」とその先の「サステナブルグロース(持続的な成長)」実現のためには、グループの企業価値と社会の持続可能性の向上の両立を目的としたCSRの重要課題(マテリアリティ)の策定が必要であると考え、2016年度から重要課題の策定を進めました。

●東洋インキグループのCSRの重要課題の策定プロセス
図:2016/2017/2018/2019/STEP1 各種ガイドラインによる重要課題候補の抽出/STEP2 重要課題候補の優先付け(マッピング)/STEP3 ステークホルダーとのダイアログによる優先順位の高い項目の絞り込み/STEP4 重要課題、目指す姿、実行項目の策定/●重要課題に関するステークホルダーとのダイアログ/●重要課題に基づくCSR活動の始動/●CSR活動に関するステークホルダーとのダイアログ/●2018年度に基づくKPI、2020年度目標の策定/2019年度以降の課題/●グループ内への展開と浸透/●KPI、年度目標の策定、見直し/●重要課題の憲章と見直し

STEP 1 各種ガイドラインなどによる重要課題候補の抽出

国際的なガイドラインや化学メーカーにおける重要課題などを検討し、東洋インキグループが経済、社会、環境に著しい影響を与えると考えられる側面と、対応しなければならない課題として重要課題の候補を抽出しました。
重要課題の候補の抽出は、CSR報告書に毎年第三者意見をいただいているNPO法人循環型社会研究会にお願いし、同会の久米谷代表をお招きし、重要課題策定にあたって考慮すべき点などについてダイアログを実施しました。

STEP 2 重要課題の優先付け

抽出した重要課題候補をもとに、CSR推進部会により、「ステークホルダーにとっての重要度」と「東洋インキグループにとっての重要度」を座標軸としてマッピングを行い、優先順位の高い項目を絞り込みました。

●抽出した重要課題のマッピングの結果
図:ステークホルダーにとっての重要度(ステークホルダーの評価や意思決定への影響)/東洋インキグループにとっての重要度(組織の経済、環境、社会影響の著しさ)/海外の環境規制への対応/安心・安全な製品の提供/適切な情報開示/BCMの推進/気候変動緩和対策の促進/お客様満足度の向上/真のグローバル化/ライフサイエンスによる革新/安全防災活動の推進/サステナビリティサイエンスによる革新/グローバルな人材育成・教育研修制度の充実/腐敗・汚職の防止/化学物質管理の推進/地域における未利用資源の活用/コミュニケーションサイエンスによる革新/グローバルな人権尊重と人権教育/社員の健康の向上/女性・シニアの活躍/人材の多様性尊重/生物多様性・生態系回復への取り組み/地域における課題解決への貢献/土壌・地下水汚染対策/品質保証体制のレベルアップ/労働安全衛生の向上/環境調和型製品の開発・普及/バリューチェーンの連携強化/地域コミュニケーション活動の充実/ゼロエミッションの推進/経営理念とCSR価値体系の共有/リスクマネジメント、災害対応の推進/CSR調達の推進/グループの一体制の確保/社外取締役の独立性確保/海外市場における「地産地消」の推進/障がい者雇用率の向上/環境教育の推進/ワークライフバランスの推進/ステークホルダー・ダイアログの推進/サプライヤーの人権評価と加担回避/被差別・不平等の是正/人権に関する苦情処理・解決/お客様の安全衛生の向上/強制労働・児童労働の廃止/育児・介護支援制度の充実/環境調和効率指標の向上/ライスインキの普及推進/コンプライアンス体制・相談窓口の充実/物流での環境負荷削減/コンプライアンス教育の推進/公正なマーケティング・コミュニケーション/消費者データ・プライバシーの保護/労働慣行に関する苦情処理・解決/地域の教育文化への貢献/サプライヤーの労働慣行評価/貧困・飢餓の撲滅への貢献/カラーマネジメント・ユニバーサルデザインの支援

STEP 3 ステークホルダーとのダイアログ

外部の有識者とのダイアログや社内のワークショップなど、社内外でのコミュニケーションを重ねながら、さらに重要課題を絞り込みました。

重要課題や目指す姿を検討する社内ワークショップ
横浜国立大学とのダイアログの様子(2017年度)

STEP 4 重要課題の策定

絞り込まれた重要課題を最終案とし、目指す姿やバウンダリー(影響の範囲)などを整理し、5つの重要課題を明確にし、各重要課題の位置付けや関係性も明確にしました。その上で、CSR統括委員会、グループ経営会議での承認を経て、2017年度、東洋インキグループのCSRの重要課題を確定しました。

2018年度は、長期構想SIC27の最初の中期経営計画「SIC-Ⅰ」と連動して、重要課題に基づくCSR活動を開始しました。CSRの重要課題のグループ内への浸透とKPIの策定を行い、中期経営計画の3年間の単位でKPIや目標の見直しをすることで、PDCAを回してグループ全体のCSR活動の向上を図っています。