社長メッセージ

平素は格別のご支援を賜り、厚く御礼申しあげます。
2022年度における世界経済は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進み、緩やかな持ち直しの動きも見られましたが、ウクライナ情勢の長期化や中国における経済活動の抑制等を受けた原材料やエネルギー価格の高止まり、供給面での制約がありましたほか、世界的な金融引締めにより景気の下振れや急激な為替の変動もありました。また、主要市場の一つであるディスプレイ業界では在庫調整の動きが急速に進むなど、東洋インキグループの活動にとって大変厳しい影響がありました。 この結果、2022年度の売上高は増収になりましたが、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益はそれぞれ減益となりました。
東洋インキグループは、1896年の創業以来、顔料・樹脂・分散などのコア技術に基づき、それぞれの時代の社会ニーズに応じた製品を提供してまいりました。現在、社会環境が目まぐるしく変化する中で、新たな時代に貢献し更なる成長を遂げるため、当社も変わっていかなくてはなりません。この度、当社が社会に提供したい価値を改めて見つめなおし、「感性に響く価値」と再定義いたしました。そして2024年 1月、変わりゆく時代のニーズ・課題を先んじて見つけ出し、「一人ひとりが主役となり、 世界の人びとに先端の技術で先駆の価値を届ける会社」へと変革するという強い決意を示すとともに、その実現への想いを込めた「artience株式会社」(読み方:アーティエンス)に商号を変更することといたしました。 生活者の心を動かす「感性に響く価値」を世界に提供していくとともに、全社員の意思と力を結集し、心豊かな未来の実現に貢献してまいります。
今後とも末永くご支援、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
2023年4月
代表取締役社長