生産・物流本部 プロセスイノベーション研究所 東洋インキSCホールディングス株式会社

K. O.(入社3年目)

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プロセスを進化させて新たな価値を、世の中へ。

フラスコから生産機へ。スケールアップを実現する醍醐味。

学生時代は化学工学を専攻しており、高付加価値製品を低環境負荷で作るプロセス開発について研究していました。現在所属するプロセスイノベーション研究所はまさにそのようなテーマを扱いますが、どちらかというと将来的な技術に向けた開発がメイン。既存の製品に近い領域も扱いますが、それも含めて10年後、あるいはさらに先の将来を見据えた新しい生産プロセスを考えていく部門です。単に既存の生産プロセスを改良するということではなく、そこに新たな技術を掛け合わせて、新たな価値を生み出すことを目指しています。研究所のフラスコサンプルで目標機能と性能を満たしていたとしても、製造所において実際の生産スケールでそれを再現しようとすると予想もしない化学反応が起こるケースも少なくありません。私たちのミッションは、ラボ実験や化学工学計算、シミュレーションを駆使して、実際の製造プロセスに落とし込む上での課題を解明するとともに、より低コストで高品位なプロセスを開発すること。具体的には、自動車や家具、壁材料用、さらに化粧品向けのエマルション(乳剤)の量産化に向けたプロセス開発が現在の担当ですが、基礎研究から生産技術まで幅広く関われることはやりがいの一つですね。

入社2年目。新規材料のプロセス開発が大きな自信に。

仕事をしていく上で大きな財産になったのは、入社後に2年間携わった新規ポリマー材料の生産プロセス開発です。まったく新しい材料を扱うことになったため、当初は反応機構も明らかになっていませんでした。一方で、材料自体の性能は高く、複数製品への活用が検討されており、量産スケジュールに合わせた工業化生産技術の確立が必要な状況にありました。そこで、まず基礎的な実験を日々重ねることで反応機構を一つずつ解明していき、基本処方を確立。さらに、反応予測シミュレーションのプログラムを自作して検証することで生産効率・安全性を確保し、工業化へつなげることができました。ある現象の解明というミクロスケールから、量産化といったマクロスケールまで携われることは、プロセス開発という仕事の醍醐味だと思います。この反応予測シミュレーションのプログラムは、スケールアップを容易にしただけではなく、他の業務でも非常に活躍してくれています。また、これらの成果は社内でも高く評価され、自信にもつながりました。

大切なのは、技術者としての引き出しを増やすこと。

同じ職場のメンバーとはプライベートでも仲が良く、話しやすい雰囲気で仕事ができる環境にあります。お互いに担当しているテーマも得意分野も異なりますが、誰が何をしているのか、またそれぞれがどんな課題を持っているのかを把握していて、アドバイスし合える関係です。風通しが良く、上下関係を問わずに意見を言い合える風土があります。そういった環境に刺激を受けたこともあり、最近では会社の教育支援制度を利用して機械工学の勉強をしています。プロセス開発では、化学の知識に加えて、試作や設備設計においては機械工学や電気工学など、幅広い知識が要求されるからです。前述した新規ポリマー材料での反応予測シミュレーションでも、高圧ガス製造保安責任者の資格を取得するために行っていた学習が大きなヒントになりました。技術者としての引き出しを増やしていくことで、ここぞというところで対応ができるようになる。そうして、開発や提案の幅をさらに広げていきたいですね。